80年代に流行ったウォークマンの特徴
ウォークマンは、カセットテープ再生用の携帯オーディオプレイヤーです。令和生まれの子は見たこともないでしょう。もしかしたら平成生まれの子も知らないかもしれませんね。
ヘッドフォンを耳に装着してウォークマンを持ち歩く人が街に溢れていました。小型軽量なため持ち運びが簡単で、屋外や移動中でも音楽を楽しめるのが人気を高めるポイントです。
ただ、ヘッドフォンやイヤフォンは今のAirPodsのようにコードレスではなく、取れやすいプラスチックタイプでした。ずっと耳に付けていたら痛くなるのも懐かしいですね!
充電という概念はなく、バッテリー駆動だったため電池交換が必要でした。遠出の時は予備の乾電池を持ち歩くこともありましたし、むしろ充電式の乾電池を使用していて乾電池の充電器を持っていたことも。初期型のウォークマンはシンプルな操作で再生、停止、巻き戻し機能だけのものが多かったです。徐々に録音機能が備わったり、スピード調整ができるタイプも出てきたりしました。カラーやデザインのバリエーションも多く、女性も男性もたくさんの人が持ち歩いていましたよ。
80年代に流行ったウォークマンが人気になった理由
当時はCDプレイヤーやMDプレイヤーもなく、iPodやスマホで音楽を持ち歩くなんてこともありませんでした。初めて音楽を持ちあるけるようになった機器のため当時人気だった歌謡曲や流行り始めたJPOP、ラジオを録音して持ち歩く人もいました。80年代に流行したウォークマンが人気になった理由は、持ち運びが容易であるため、音楽を好きな場所で手軽に楽しめることができる点が大きかったです。個人用のプレイヤーでありながら、高音質を実現し、音楽をより豊かに楽しめることも人気の理由の一つでした。
80年代に流行ったウォークマンの開発秘話
当時は家のリビングでオーディオを聞くというのが主流でしたが、音楽関連で働く社員が自分たちの音楽を持ち運びたいという遊び心から開発が始まったそうです。最初のプロトタイプは社員たちによって手作りされ、社内でのテストが行われました。全く商品として売り出す予定ではなかったそうですよ。
その後、音質の向上や小型化、軽量化などの改良を重ねていき、1980年に「ウォークマン」として発売されたあと販売2か月で3万台以上も売り上げるほどに。当初は市場に受け入れられるか不安視されましたが、販売開始後すぐに大ヒットに制作に携わった社員たちは喜びの悲鳴をあげていたのだとか。